もしかして！？ 関連痛 痛みの原因が患部だけ
とは限らない

痛みの原因がその部位にあるのではなく、別の部位にあることを「関連痛」と呼びます。腰痛の場合、腰自体に原因があるのではなく、腰の上下に位置する股関節や胸椎の硬さなどが影響し痛みを引き起こしている場合があります。股関節や胸椎が硬くなると、その間に位置する腰部に過度の負担がかかり、痛みの原因となり得ます。このように、腰痛の背後にある真の原因を特定するには、腰部だけでなく周囲の部位、さらには全身を総合的に評価することが重要です。本当の原因を明らかにすることで、最も適切な改善策を導き出すことができます。

もしかして！？ 慢性痛
スパイラル 痛みへの恐怖が慢性的な
腰痛の引き金に

痛みに対する意識が敏感になるほど、痛みをより強く感じやすくなります。この痛みに対する不安がストレスとなり、疲労感の増大や仕事や日常生活における行動の制限を引き起こします。このような状況はさらなるストレスや筋力不足など腰痛を悪化させる原因につながり、悪循環を形成します。また、改善されない痛みは誤った自己診断を招き、症状の悪化の一因ともなります。